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CEOとCOOが語る、Rehabの成長と創造するべき「未来」について(後編)
こんにちは! 株式会社Rehab for JAPAN 採用担当です!
今回も引き続き、CEO大久保とCOO池上による対談の後編となります。
※前編はこちら
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右:COO 池上
要介護じゃない高齢者も、元気に生きていきたい。
―― リハビリSaaS事業においてプロダクトが増えたことだけでなく、オンラインリハビリ事業やデータ事業が始まるなど事業としても広がりを見せていますが、どのような考えで、こうした展開を推し進めているのですか?
池上
まずは「高齢者が選択できる受けられるサービスの選択肢があまりにも少ない」という現実に対して、そこを変えたいという想いをずっと持っています。
要介護の認定を受けると、介護保険適用されたサービスの中から選ぶのが一般的です。ケアマネージャーも保険内でのソリューションを中心に提案することがほとんどです。しかし、それだと保険制度のルール上、どうしてもサービス内容が制限されることもあって、本当のニーズに応えられないこともあります。「保険適用外でもいいから、もっと充実したサービスを受けたい」そんなニーズもあると思うのです。そんな発想から保険外サービスとして、オンラインリハビリを提供する事業を立ち上げました。
大久保
さかのぼるとコロナ禍の緊急事態宣言によって外出を制限され、デイサービスに行くことができずに体を動かす習慣を奪われてしまった高齢者が多くいらっしゃって、そんな方々に対してオンラインでリハビリを届けられたらいいのにね、というアイデア自体は出ていたんですよね。
池上
そうそう。だけど介護保険制度上は認められていないので、事業所としてどう売上を立てるか。利用者にどう説明するか。自治体と協力しながらカタチにできないか。ある程度お金を出して運動したい高齢者もいるはず。といった感じで検討を進めていきました。そこから数年かかりましたが、ここ最近ようやく事業のひとつとして走り始めています。
大久保
Rehabでリハビリ専門職の人材を50人近く採用しており、そのリハビリ専門職が、オンラインでリアルタイムにインタラクティブなコミュニケーションを取りながら、直接リハビリを提供する。リハ職の方にとっても、本業を別にもちながら、スキマ時間に自宅などから副業として、オンラインリハビリを提供するような形で提供しています。あまりこのような事例は少なく、ビジネスモデルとしてもユニークだし、リハビリ専門職の新しい働き方という観点でも可能性を感じています。
池上
DTx(デジタルセラピューティクス)領域でも、まだシステムはモニタリングを目的としたシステムでしかなく、人が介在する行為と連動したようなサービス提供は、ほとんどありません。テクノロジーを活用しながらリハビリ専門職がサービスを提供できるのは非常にユニークな部分です。まだまだビジネスとしては発展途上ですが、今後伸ばしていきたい事業です。
※DTx(デジタルセラピューティクス)・・疾患・障害・状態・怪我の治療や緩和を目的に医療的に介入し、治療効果をもたらす医療用ソフトウェア
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―― 高齢者に対して直接サービス提供してくれるサービスは、介護事業所側にとっても魅力的なのでは?
池上
まさに。元気に体を動かす高齢者の姿を生で見ることができるし、リハ職を雇用できない事業所からは自分たちで採用しなくても新しい取り組みができるようになることを喜んでいただけて、カスタマーボイスを聞いて涙が出るほど嬉しくなることもあります。大久保さんも、もともと作業療法士だからそういった想いがあるのでは?
大久保
そうですね。僕の場合はどちらかというと、当時は仕事として向き合っていた意識が強くて、利用者さんの目標に対してコミットしたときに嬉しくなることはありました。ダイレクトに関われることで心が動くというよりも、こういった新しい選択肢を現場に提供できていることに喜びを感じますね。
介護領域を越境する、新しいソリューションをつくろう。
―― 続いてデータ事業についても教えてください。
大久保
我々のデータベース上に、Rehab Cloudを活用する介護事業所から様々な高齢者データが保存され、すでに35万人ぐらいのデータが貯まっています。世界中でこれほど詳しく高齢者の在宅での日常的なケアデータが集積するデータベースはないと思います。これはしっかりした社会保障の上で43,000以上のデイサービスがあり、看護師や介護職員が日々記録をとっているという日本独自の介護業界の発展があったからだと思います。そのデータベースをもっと医療や介護の発展に役立てるべく、民主化していくぞ! という意気込みで始まった事業です。正直なところ、この事業も簡単じゃないと思っています。
池上
簡単じゃないことが、この数年の動きでわかってきましたよね。
大久保
そうそう。高齢者データをシンプルに買い取ってくれるような企業はいないという現実に直面しつつ、それでも何らかの可能性は大いにありそうと興味を持ってくださっている製薬会社が数社いる、といった状況です。なので、そういった企業とより良い連携構築を模索しているところです。
池上
製薬会社の立場からすると、これまで医療機関のレセプトや健保のデータを活用してマーケティングや創薬開発に役立てるという経験はあっても、介護領域に特化したデータを活用した経験はないわけですよね。そういう背景を考えると、我々のデータは魅力的に映るものの、その価値をどう見極め、何に活かしていけば良いのか、判断が難しいというところかもしれません。
大久保
たしかに。それでも、この先の超高齢社会において製薬会社も、薬だけじゃないデジタルソリューションが必要だという認識は持ってくださっています。そこに向けた新しいソリューション開発を、私たちRehabと一緒に進めてみませんか? という話をちょうど投げかけているところですね。
池上
デイサービスという顧客接点、そこに集まる高齢者データ、AI開発の技術力など、Rehabが持っているアセットを有効に活用してもらいながら、製薬会社単独ではアプローチできない領域に踏み出す。そんな “オープンイノベーション” 的な話に興味を示してくださっている感じですね。
―― そうなってくるとRehabの事業領域は、ますます介護だけじゃなくなってきそうですね。
大久保
そうですね。高齢者の日常を考えても、デイサービスにも行くし、病院にも行くし、お薬だって飲んでいるわけなので、医療と介護が手をつないで高齢者を支えていく世界観はつくりたいし、チャレンジする意義があると思っています。
VALUEに沿った人材を、これからも採用していく。
―― ここ2年でRehabの社員も56人から90人(2025年1月現在)と約1.6倍になりましたが、そこにはどのような狙いがあったのでしょうか?
大久保
やはりプロダクト開発をガンガン進めていた時期たっだので、そのための人的強化という側面が大きいですね。ただし採用に関しては、どんな職種であろうと一貫してRehabの掲げるバリューに沿った人材を集めています。
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大久保
ふり返ると懐かしくもありますが、創業初期の五反田オフィス時代。あの頃は会社自体の認知度も低く、多くの求職者の目に留まらない感触がありました。そこから考えると会社の実態や事業に説得力が出てきたのか、当社に関心を持っていただける求職者の数が増えたと思います。その結果、優秀な人材を採用できるようになったと感じています。
池上
社歴の長いメンバーもどんどん成長しているし、入社後のオンボーディング体制も整ってきているので、新しい人たちも早く活躍できる環境があると思います。社員のみんなを見ていて特に嬉しいのは、新しい人たちが新しいRehabの文化をつくろうと動いていることですね。
大久保
そうそう。自発的にサークル活動が始まったり社内向けのポッドキャストを始めたり、仕事についても自分の部署を飛び越えた提案や動きをする人が増えてきて、良い仕事をしたい貪欲さが垣間見えたときにも組織としての成長を感じますね。
池上
できない理由を探すよりも、できる方法を見つけようとする。そんなマインドが各部署で育ってきたのかもしれないですね。セミナーで1500人を集めるマーケティングチーム、高い目標を達成し続ける営業部門、オンボード率100%にこだわるCSメンバーなどなど、我々の想像を超える成果を出すメンバーが増えてきて、「あたりまえ水準」が格段に上がっていると感じます。
直近3年で達成したい、Rehabの目指す目標について。
―― 今後の会社として掲げている目標やキーワードがあれば教えてください。
池上
ビジョンやミッションの実現のために掲げている「歳を重ねることが楽しみになる社会の創造」というテーマがあるのですが、そこを見据えて直近3年で成し遂げたいポジションが「在宅介護領域 “唯一” のソリューションプロバイダー」というものです。
そのためには、「介護業界を急速に再編、改革するDX企業」として持続的安定的な成長を実現することと、もうひとつは、「介護領域にとらわれない保険外ソリューション創出企業」として評価されることのふたつの目標を達成することになります。
大久保
二宮尊徳さんの言葉に「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」というものがあります。僕はRehabのビジョンとミッションを寝言にしたくない。介護を変え、老後を変え、世界を変える。そのためにも、しっかりビジネスとして利益を出せる会社にしていく。じゃないと新しい取り組みもできないですから。そういう意味でももっと強い会社をつくっていきたいですね。
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人生でいちばん成長した。そう言ってもらえる会社をつくりたい。
―― そのような目標がある中で、お二人はRehabで働く仲間にどのようなことを求めますか?
大久保
僕自身、現場の作業療法士のときは、1日に見ることができる利用者人数が最大で約40人でした。それが、今ではシステムを介して30万人を超える方の自立支援に貢献できていて、こんなに嬉しいことはないんです。もっともっと高齢者さんを元気にしていきたいと考えたとき「私たちの手で未来の介護を変えていく」という想いがあります。会社としての決意表明と言ってもいいかもしれません。なので、まずはこの想いにプロとして応えてくれる人を求めます。そういうパッションがある人は、必ず伸びるとも思っているので、一緒に働きながら自己成長や自己実現をしていってほしいですね。
池上
伸びる人って、やっぱり自己成長と会社の成長をリンクさせることができる人だと思います。まず自分がちゃんとできるかできないかなんて関係ない、「これをやってみたい」という好奇心からはじまる。やってみるとうまくいかないこともあるんです。でもめげずにまたチャレンジしたり、人の手を借りたりしながら進めていけば、段々できることが増えていく。できてない自分を肯定しながら、反省と挑戦を繰り返す。そうやって一生懸命もがいている人には次のチャンスが舞い込んでくるし、またさらに伸びていきます。そういった意味でも、Rehabのみんなには「Rehabで働いた〇年間って、自分の人生でいちばん成長したなぁ」と思ってもらいたい。せっかく縁あって一緒に働くことになったわけですから。そんな機会を提供できる会社であろうと経営陣として思っています。
大久保
介護業界に対する想いじゃなくてもいい。たとえば「エンジニアとして個人的な成長機会を得たい」といった動機でもいい。とにかくその動機に対して真摯に頑張れる人を仲間にしたいと思います。
池上
つくづく会社の源泉は「人」だと思います。ひとりの頑張りが組織に波及し、会社に波及し、業界に波及していく。そんなストリームを生み出していきたいので、この機会にRehabという会社に興味を持ってくださると嬉しいです。
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