困難には、好奇心で向き合う。
こんにちは! 株式会社Rehab for JAPAN 採用担当です!
今回は、第5回目となる「Rehab AWARD」にてVP賞を受賞した業務委託のエンジニアである山根さんにインタビューを行いました。
■このたびは、業務委託にも関わらずVP賞を受賞されました。まずは率直な感想をお聞かせください
表彰式の2週間前くらいに宇井さんに声をかけてもらったときは、正直びっくりしました。あと私は株式会社ライトカフェに所属していて、業務委託としてジョインしているのですが、改めてリハブという会社が、雇用形態に関係なくフラットに人を評価する文化があることも感じましたね。
■今回は山根さんをはじめ「Rehab Cloud レセプト」に関わったメンバーが多く受賞されていますが、改めて山根さんにとって、このプロダクトはどのような存在でしたか?
まず、間違いなく自分のキャリアの中で最高難易度のプロジェクトでした。特に介護業界は3年に一度の法改定によって計算の仕方が変わるので、その法改定にも対応しつつ、既存の請求書に影響を与えず、正確性を担保しながら新しいシステムを組むという独特の難しさがありました。
■前提のインプットだけでも、膨大な量がありそうですね
最低限のことだけでも、山ほどありました。例えば、高齢者の方が介護サービスを利用するまでの流れ、介護保険制度のお金の流れ、機能訓練の計画・記録・請求といった業務とお金との関連性。リハプラン、デイリー、レセプトのそれぞれの役割、介護の実態とリハブが求める理想などなど、とにかく覚えることだらけ。結局、ちゃんと会話についていけるようになるまでに1年以上かかりました。理解の浅さは、システムにそのまま出てしまうので、役に立てるよう必死にインプットしていましたね。
■2年半という長い開発期間でしたが、その中で苦しかったことを教えてください
一番はレセプトというサービスをどう開発するのが正しいのか? という点を突き詰めていくことがとにかく大変でした。というのも、SaaSでありながらパッケージソフトのような性質を持ち、超長期的に続く保守運用への耐久性や拡張性、介護報酬改定と後方互換性の両立、今後サービスがどう進化・発展していくかも未知の状態で、現在だけでなく過去と未来のことも頭に入れて設計し続ける必要があったからです。
■前提からして、すでに相当難しそうですね…。開発期間はもちろん今でも試行錯誤が続いているのでしょうか?
おっしゃるとおりです。提示された機能要件を見て仕様を理解するとともに、これは本当にいま必要なのか、あとからでも間に合うのか、それとも運用でカバーするのかなど、新機能を提供してユーザに価値を届けつつ、システムとビジネスの都合を両立させるための判断が本当に難しくて…。開発プロセスに関するルールを作ってはすぐに変更したり、ときには壊してゼロから考え直したり、2年半の開発を経た現在もなお、最善の手を分析し続けています。
■続けて、嬉しかったことも教えてください
やっぱり社会に実装されることです。これはどんな案件であってもエンジニア冥利に尽きる瞬間なので、今回も嬉しかったですね。まだまだ道半ばのプロダクトにも関わらずご契約いただいた各事業所の皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。
■業務委託の枠を越えた仕事ぶりも高く評価をされていますが、何がそこまで山根さんを突き動かしたのでしょうか?
やらないと進まないから、という側面もありましたが、結局、面白かったからです。やっぱり人生最高難易度の案件って、エンジニアにとってかなりやりがいを感じるものです。「この難題にいかに立ち向かうか?」というテーマを突き付けられながら、複雑なことをどんどん覚えていく。それだけで知的好奇心が満たされるし自分自身の糧にもなります。そんな刺激があるからこそ、長年エンジニアを続けているのかもしれません。
■山根さんから見てリハブという会社はどのような印象ですか?
分け隔てない人間関係を築いている稀有な会社だと思います。政治争いや根回しみたいなものが皆無なので、おかしな理由で開発が止まることがありません。高い純度で難しい開発ができる環境があるのは、エンジニアにとって理想的だとも思います。
■今後のRehab Cloud レセプトに期待することを教えてください
リリース後も新たな機能追加が必須なので、まだまだゆっくりしていられません。それに、ご契約いただいている事業所の人たちは、このソフトを使って生活しているわけです。その事実を開発者全員がちゃんと理解して、月々の業務を円滑に、滞りなく、安定して稼働できるサービスへと成長していくことを期待しています。
■最後に、改めて大切だと感じるリハブのバリューについて教えてください
やっぱり“イノベーションは、好奇心。”ですね。誰かに与えられた作業ばかりを繰り返していても、新しい発想は出てきません。常に「なんで?」と疑問を持つことや、固定概念にとらわれないで思考することって、開発以外の部署にも少なからずあると思います。これからも自分の好奇心を枯れさせることなく、チャレンジを続けていきたいです。
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